出る杭は抜かれる

名古屋では地味めで...名古屋へ

本当にその通りだ。
名古屋ではあまり個性的な振る舞いができない。
ファッションにしてもそうだ。
個性を出そうとすると目立つ。そして、目立つものが嫌われるのが名古屋なのだ。
なので、個性的な人間は居場所が無く、ひとり立ちできる年齢になると、名古屋を離れたがるものだ。
なんせ、ちょっと他人と違うと皆でよってたかって村八分にされるのだからたまったものではない。
他府県の人が聞けば、名古屋のような都会でそれはないだろう、大げさだろうと思うかも知れないが、今でも実際にそうなのだ。
人より秀でた能力があったり、センスが抜群などという才能ある人にとっては地獄のような街だ。
みんなでよってたかって潰しにかかる。
名古屋では下克上はありえない。
だから他府県から名古屋にやむなく引越してきても、そんな村社会に嫌気がさして二度と名古屋には住みたく無いと感じる人も少なく無いと言う。

名古屋でビジネス

名古屋の人はよそ者には冷たい。
その気質がビジネスの現場においてもよく表れている。
とにかく、名古屋でのビジネスのやりにくさは有名だ。
実力があるとか無いとかそんな事に関係無い部分で重要視されている部分がある。
しかも、そのウェイトが非常に大きい。
それは・・・・・・ズバリ"コネ"
コレがホント名古屋では重要なのだ。
「コネ」については有名で、名古屋へにも書かれている。
で、まずは就職時。
大手の企業でさえ、誰々の知り合い、誰々の身内、誰々の紹介、これで採用が決まってしまう。
「学校が同じ」「昔親に世話になった」などなどだ。
一応、建前で募集をかけたりするのだが、実はもう決まっている。これは、名古屋では良くあることだ。
昔からこのスタイルは変わっておらず、現在も根強く残っている。
この"コネ"があれば、実力などは二の次なのだ。
だから名古屋の人は少しでも有力な人とつながりを持とうと懸命になる。
本人に実力が無くても社会的地位が保証されるからだ。
ただ、入社してからも、派閥間の確執などに悩まされる事になるため、縁故やコネで入社できたとしても、はたして本人にとって幸せかどうかは別問題なのだが・・・・・・。
この"コネ"については、入社時に限った事ではなく、仕事上の取引相手を決定する際にも重要視されるため、名古屋では紹介が無いと新規に取引を始めるのは非常に難しい。
飛び込み営業が大変な土地なのだ。
と、こんな風なので、よそから来た人にとってはなかなか入り込めない雰囲気がある。
そう、分厚い壁があるのだ。
たいていの人はこれにたちうちできず、退散することになる。

名古屋のおみやげ

他人の家を訪問する場合、欠かせないのが手土産だ。
特に名古屋では、手土産無しで遊びに行こうものなら、後で何を言われるかわからない。
「あいつ、人ん家(ち)に来るのに手ぶらで来たぞ」
と悪口の格好のターゲットになってしまう。
ところで、土産は持っていく方はなるべくかさばらず、水分など含んで無くて乾燥した軽い物が良いと思いがちだが、名古屋の場合、喜ばれるものは、重くて、嵩があるものとか。
――さすがケチでシビアな名古屋人。
で、実際名古屋のお土産にはどのようなものがあるかというと、有名なのはやっぱり”ういろう”だ。
どこかのランキングでは、もらって迷惑な土産の1位にランキングされたこともあるようだが、名古屋人としてはこんなにおいしいのになんで迷惑?と不思議で仕方が無い。
子供の頃、”ういろう”がとどいたら嬉しくてはしゃぎまくった。
ちなみにこのういろう、名古屋では「大須ういろ」と「青柳ういろう」が有名。
特に大須ういろのコマーシャルソング、
♪ポンポンポンと時計が三つ〜坊ぉや、おやつを、食ぁべぇました〜 トロ〜リとろけて、ト〜ロリンコ〜。二つの赤い、提灯の〜 大須ういろと、ないろ〜で〜す〜チャンチャカチャン――
は名古屋の人なら必ず知っている歌。
対する青柳ういろうは、
♪――ポポポイのポイポイポイ。 あおや〜ぎういろう〜、食べちゃった〜ぁチャン!
これも名古屋人なら思わず口ずさんでしまうだろう。
と、ういろう話が続いてしまって何を書いていたのか忘れてしまいそうだが、名古屋では、「重くてかさばるもの」が良いお土産という考え方があるので、"ういろう”持参でも悪く思わないでねというお話でした。